Find Me

さようなら

月日が流れるのは早い。
ついに玲音君とお別れする日がやって来た。

あれから、玲音君とは会っていない…。

私は珍しく早起きをした。いつもと変わらない朝。
だけど何かが違う。

心がザワザワざわめいている。

「ママ?何時頃玲音君ん家に行くの?」

「そうねぇ、10時頃かしら?それまでに支度しなさい。」

ママが洗い物をしながら答える。

「りょーかい!」

私は準備をするために自分の部屋に駆け上がった。

服を何にするかまた、鏡とにらめっこ。

「これにしよう!」
私はお別れにはちょっとふさわしくないけれど、最後だし私のお気に入りのワンピースに身を包んだ。

一生懸命書いた手紙を握り締めて、プレゼントを大事に抱えて下に駆け下りた。
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