ある弦楽部の部員の話。
中学校に入学して、ね。

和花side



私は榎田 和花。周りからはノドカって呼ばれています!

「今日から中学生だあ…」

真新しい制服に袖を通していると思わず、心の声が漏れた。

側で私の姿をじっと見つめていたお母さんがふっと笑顔になったのが、鏡に映って見えた。
「何よ、お母さん」

「ううん…、お母さんも昔、ノドカと同じこと言ったなあって。やっぱり、母娘ね」

お母さんは娘の私から見ても上品で憧れる。お母さんと同じ…かあ…

嬉しいっ!!
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