能あるイケメンは羽目を外す
あまり良くないって事か。一体何の病気なんだか。

「お前にしては微妙な回答だね。まあ、いいや。俺が戻ったら忙しくなるから覚悟しておいて」

俺の言葉にハッと杉原が息を飲む。

『……それって……』

「俺も腹くくったから。お前とは長い付き合いになりそうだ」

杉原がロジエまで俺を迎えに来た時、こんな展開は予想していなかった。

ちょっと様子を見てからすぐにイギリスに戻るつもりでいた。

だが、このまま何もせずにいればソレイユはいずれ潰れる。

『改心してる事を祈りますよ』

「努力はするよ。それから、翔馬から目を離すな」

これ以上翔馬に好き勝手させない。

俺が東京に戻ったら、あいつを副社長の椅子から引きずり下ろす。

『わかりました。何かあれば連絡します』

「ああ、頼むよ。あっ、あともう一つ。台風が来てるから東京に戻るのは一日遅れるかもしれない」
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