能あるイケメンは羽目を外す
「お互い楽しもうぜ」

章介が私の両肩をつかんで、私の首筋に舌を這わせる。

「いやー!」

気持ち悪い。

拳を握り締め章介の胸を何度も叩いて抵抗したが、彼から逃れる事は出来なかった。

私が抵抗する程彼は凶暴になり、私は恐怖のあまり動けなくなった。

ただ怖くて仕方がなかった。

目の前の恐怖から逃れたくて私は目をつぶって唇をギュッと噛み締める。

私は無力だ。

このまま私は彼に屈しなければならないの?そんなの嫌だ。

頭の中に陽斗の顔が浮かぶ。

絶望感に襲われる中、私は心の中で何度も彼の名前を叫んだ。

陽斗、助けて……。
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