能あるイケメンは羽目を外す
「一生俺のだよ」

俺の囁きが楓に聞こえたかどうかはわからない。

でも、彼女は返事をする代わりに、情熱的に俺のキスに応えた。

その後は、いつも通りの日常。

それぞれシャワーを浴びてスッキリすると、リビングのソファーに二人並んで座ってテレビを観て……楓がうとうとするとベッドに運んで……楓を腕に抱いて彼女の寝顔を見ながら眠る。

「楓、愛してる」

それは自分にとって大切な時間で……最高に幸せな時間。

結婚しても俺達のそんな日常は変わらないだろう。

「おやすみ」

楓にそう囁いて彼女の頬にチュッと軽く口付ける。

楓が隣にいて笑ってくれる。

それが俺の居場所。

今夜、俺達は気持ちを確かめ合って永遠を手に入れた。

ここがこれからも俺達の家だ。
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