幼なじみの男子は無愛想。
第一章。
暖かい風が吹いている今日、私の待ちに待った高校LIFEが幕を開ける。

ピピピピッピピピピッ

目覚まし時計の音が部屋に鳴り響く。

「ん・・・・今何時・・・？」

そう思い時計を見ると8時ちょうど。

あれほど眠たかったのが嘘のように急に意識が覚醒した。

「やばい！遅刻する！！！」

どたどたと階段を駆け下りキッチンに立っていたお母さんに声を掛ける。

「母さん！なんで起こしてくれんかった！？」

「何言ってんの？お母さんちゃんと言われた時間に起こしたよ？それでも起きんかったあんたが悪い」

そ、そんなぁ。

と朝から忙しい・・・というか騒がしい生活をいつもしている私、小泉香奈。

生まれた時からストレートの黒髪でスタイルはみんなから良いと言われている。

でも実際の所、自分にいいところが全くないということを自分が一番理解していると思っている。


「行ってきますっ！」

時間がないっ！

こんなことなら、あのアニメ最終回まで見るんじゃなかった・・・！


そう。私はアニメ好きなのだ。

いわゆる・・・・オタクに近いに何か・・なのであろう。


「はぁーい！気を付けてねー！後で会おうねー！」

そんなお母さんの声をどこかで聞きながら、私は家を飛び出した。

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