In the small globe
一章〜プロローグ〜

臆病な人

【In the small globe】
〜プロローグ〜

人は、臆病だ。



痛い目にあって辛い思いをすると、すぐに逃げる。

方法は考え方様々。

独りの世界を作り込む人もいれば、

ひたすら食べる人もいる、

¨モノ¨に当たる人もいる、

実感はないが、会話ができる向こうの人に助けを求める人もいる。


それから臆病な人間達は逃げ場も失った人間が

¨生きる¨ということを辞退することに名をつけ、


自殺、と言った。



私は、人間が嫌いだ。

だが、私は人間だ。

自分が嫌いなのかと言われたら、自分を客観的に見ることがどうしても出来ないから価値をつけられない。

もし私自身が普通に生きていたならば、人間が嫌いだ。

なんて言うような性格に育っていなかったのだろう。

それは普通の度合いにもよるが・・・

さておき、なぜ私がここまでも人間嫌いになってしまったのか。
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