In the small globe


─「続いて、新入生歓迎会を行います。生徒会、挨拶。」

─「皆さんお早うございます。1学期生徒会長の南沙菜(みなみさな)です今年も、この××の森に満開の桜が咲きました。皆様の心にもきっと・・・・・」



隣に座っている小学部からの内部生達がざわついた。

「沙菜先輩って、何部だっけ?」

「確か弦楽じゃない?」

「あ〜コンバスの頭のいい人?」

「違う違う、あの一番前でヴァイオリンソロ弾いてる2人のうちの1人だよ!」

「え!あの人か!へ〜頭いいんだー」

「弦楽の先輩って基本頭いいよね」

「確かに〜」

内部生はいつもこれだ。

先輩にすごく馴れ馴れい。

私達中学からの外部生には近づけない先輩にもタメ語で話せている。

羨ましいか?と言われたらなんとも言えないけれども、女子校では先輩に好かれることが大切らしく、やはり先輩と仲良く出来ることはなによりいいことだった。

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