Sugar Love 番外編②
「日本人ってたかが切り傷くらいでそんなにおおげさなの?」



レベッカは異常に心配される柚葉が面白くない。



「そうなんです たいした事ないのに ここの皆さんはとてもやさしくて」



柚葉がそう答えると貴子がイスの背にもたれて小さくため息を吐いた。



結局、佳代子一人で作ってくれた料理を3人は食べた。





あたしって何をやってもうまくいかない・・。


琉聖さんと出会う前はちゃんと一人で何でもやっていたのに。


もちろん美紀姉や慎の食事の支度もしていた。


軟弱になったな・・・・。



もっとしっかりしなくちゃ・・・いつまでも琉聖さんに迷惑がかかる。



食事が終わると柚葉は部屋に戻った。







「琉聖さん 遅いな レベッカが来た日なんだからもうちょっと早くてもいいのに」



どれだけ多忙かはわかっているけど。



~~~♪


部屋の内線の音だ。



「はい?」



『琉聖から電話よ 今夜は帰れないらしいわ』



帰れない?そんな事は今まで一度も無かったのに・・・。


< 35 / 84 >

この作品をシェア

pagetop