Sugar Love 番外編②
強引に手を引っ張られた所へ何かが飛んできてジェラートが柚葉の手を離れた。



そしてその飛んだジェラートは男の胸に当たって見事に服が汚れた。



「きゃっ!」



「ゆず、一人で出歩いてはダメだろう?」



ここにいるはずのない琉聖がいた。



【彼女は俺の妻だ 触るな】



流暢なイタリア語で男に言ってから見せ付けるように柚葉のジェラートが付いた指をなめた。



ため息を吐いた男は両手を上げて去って行った。



「りゅ・・せい・・・さん・・・」



「柚葉!何を考えているんだ!」



男が去ると琉聖は柚葉に向かって怒鳴った。



金色の瞳に怒りが見えて柚葉は後ずさる。



琉聖の剣幕に柚葉は何を言って良いか分らない。



琉聖に手を掴まれてタクシーの中へ押し込まれた。



そして自分も乗り込むと運転手にイタリア語で何かを告げた。




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