Sugar Love 番外編②
「さあ、もう話せるね?」


優しく言われて柚葉は頷く。



「あの・・・・」


「ん?」


「あのね・・・・」


「どうした?」


「・・・・・玲子先生に・・・赤ちゃんは数年待ちなさいって・・・」


悲しそうな柚葉を見て琉聖は腕の中に引き寄せていた。



「赤ちゃんか・・・」


柚葉が赤ん坊を望んでいたのは知っていた。



現実的にはまだまだ無理だと琉聖はわかっていた。



柚葉も分っていたはずなのだが今日改めて言われてショックを受けたようだ。



長くなった髪をゆっくりと撫でる。



「今は無理な事はわかっていただろう?」



「ん・・・だけど・・・もしかしたら・・・一生ダメなのかなって・・・」



一生無理だったら真宮家の跡取りがいなくなってしまう。



それでは駄目な嫁だ。



柚葉はそう思い込んでしまっていた。


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