あの日のきみを今も憶えている
「美月。走るとこけるぞ」
園田くんが柔らかな声で言った、その時。
私は視界の端に、真っ直ぐに向かって来るトラックの姿を捉えた。
……え? な、に?
一切スピードを緩めることのないトラックは、私たちをゴールだと言わんばかりに突進してくる。
これは、ダメだ。
いけない。
『死』という単語が頭を霞めた。
巨大な体躯の乗り物が、あのスピードに乗って迫ってきたら、私の体なんて脆くも潰れてしまう。
「危ない! 美月!」
遠くに、園田くんの声が聞こえた。
危ない。
そうだ、危ない。
逃げなきゃ、と思った次の瞬間、私の記憶は、ぷつんと途絶えた――。
園田くんが柔らかな声で言った、その時。
私は視界の端に、真っ直ぐに向かって来るトラックの姿を捉えた。
……え? な、に?
一切スピードを緩めることのないトラックは、私たちをゴールだと言わんばかりに突進してくる。
これは、ダメだ。
いけない。
『死』という単語が頭を霞めた。
巨大な体躯の乗り物が、あのスピードに乗って迫ってきたら、私の体なんて脆くも潰れてしまう。
「危ない! 美月!」
遠くに、園田くんの声が聞こえた。
危ない。
そうだ、危ない。
逃げなきゃ、と思った次の瞬間、私の記憶は、ぷつんと途絶えた――。