「素直じゃなくて、悪いかよ。」
「無理だったら……「行く!」
雨の言葉を遮ってそう言う私。
「行きたいです……」
私がそう言うと、フッと笑って
「楽しみにしてる。じゃーな」
隣の自分の家に帰って行く。
ねぇ、雨。ジンクスの事知ってて渡してくれたの?
……期待してもいいですか?
私は、雨から貰ったチケットをぎゅっと力を入れて持った。
『ねぇ、知ってる?球技大会の外部生へのチケットあるじゃん。それをね、この学校の“好きな人”に渡して見に来てもらって、告白すると成功しやすいんだって!』