「素直じゃなくて、悪いかよ。」


「無理だったら……「行く!」



雨の言葉を遮ってそう言う私。



「行きたいです……」



私がそう言うと、フッと笑って



「楽しみにしてる。じゃーな」



隣の自分の家に帰って行く。



ねぇ、雨。ジンクスの事知ってて渡してくれたの?



……期待してもいいですか?



私は、雨から貰ったチケットをぎゅっと力を入れて持った。



『ねぇ、知ってる?球技大会の外部生へのチケットあるじゃん。それをね、この学校の“好きな人”に渡して見に来てもらって、告白すると成功しやすいんだって!』



< 116 / 248 >

この作品をシェア

pagetop