「素直じゃなくて、悪いかよ。」


恥ずかしすぎて、おかしくなっちゃうよ……。



恥ずかしさに耐えきれなくなった私は、ぎゅっと目を瞑る。



「……可愛い。」



………えっ?



私は、びっくりして目を開けるとそこには、顔を赤くさせて口元を片手で隠している雨の姿があった。



今、幻聴じゃなければ……可愛いって言ったんだよね?



「あの、雨……」



私が、雨の方をじっと見ると



「見んな、」



顔を逸らされてしまう。



「ねぇ、今さっき言ったのってどーゆー意味?」



私が、そう言うと雨は、自分の髪をくしゃとして、



「可愛いって思ったから言った……悪いかよ。」



池田君にキスされた所を消毒するかのように私にキスを落とし空き教室を出ていった。



「……なにそれ……」



私は、雨にキスされた所を押さえ一人そう呟いた。
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