「素直じゃなくて、悪いかよ。」


「どうして、一緒に帰ってくれないの?」



「決まってんじゃん。俺、お前の事嫌いだから」



鼻で笑う雨。



そして、私を睨み付けながら帰っていた。



……雨が、私の事嫌いって分かってたけど本人に言われると辛いなぁ。



どうして、嫌われちゃったのかな?



私は涙が溢れそうなのを必死に抑えて、一人で帰る。



今日の帰り道は、やけにとても長く感じた。

< 8 / 248 >

この作品をシェア

pagetop