君の隣。



「吉野ひなたって奴いる?」


その声に大きく反応してしまった。

だって、だって、
そこに立ってたのは

紛れもない、
藤原君だったからーーー。


思わず反射神経で舞美ちゃんの後ろに隠れる。
何を悟ったのか舞美ちゃんが


「吉野ならさっき先生に呼ばれたわよー」


あぁ神様!仏様!
ありがと舞美ちゃん!!


…なんできたの、
なんでなんでってゆう気持ちもあれば

声を聞いただけで嬉しくて死にそうってゆう自分もいて。


…もう、ほんとなんなんだ…。


それから1週間。
私は藤原君を避けるように生活した。

藤原君が教室にくれば
わざとトイレに行くか、
舞美ちゃんの後ろに隠れるか。




< 92 / 110 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop