俺様王子とラブレッスン①
「もう、行こう…??
心愛……!!!」
少し、強く私の名前を呼ぶ千夏ちゃん。
でも、でも……。
「うぅ……っ、ふぇっ……」
ダメだよ…。
涙が止まらない…。
やっぱり
瀬戸口くんは
桃園さんとがお似合いで
私とは不釣り合い。
じゃあ…っ、なんで一緒にいたの?
ただの暇つぶし??
この間の真剣な目は?
なによっ……。
もうっ、わかんないっ……。
「心愛…っ!!」
千夏ちゃんが、私を抱きしめる。
「ち、なつ……ちゃんっ……」
泣き止まないわたしの頭をポンポンしてくれて
「ね、大丈夫だから…」
落ち着かせくれて
「…っ、ごめっ……ん…なさいっ…」
謝ることしかできない私が
とても憎い…。