【番外編追加♪】オ・ト・ナの、お仕事♪~甘いキスは蜜の味~【完結】
第3章 ファーストキスは助手席で

社長の本性



人間、どんな環境にも時間が経てば慣れるもので。

昼間は大学、夜はお仕事。

続くかどうか心配だったこの『二足のわらじ生活』も、一カ月が過ぎると、どうにか軌道に乗りはじめた。

そう、今日は働き始めて一カ月目。

つまり、私の試用期間が終わりを告げる日。

昨夜スマイリー主任には、『絶対正式採用間違いなし。社長がダメって言っても、俺が採用するから』と、よく分からない論理の自信満々な太鼓判を押してもらった。

「……うふふふ、うふっ」

思わず変な笑い声が漏れてしまう、今は午後二時。

今日は午後が休講になったため、私は、いつものコーヒーが絶品の喫茶店ノアールのいつもの席で、いつもの相棒とちょっと早いティータイムを楽しんでいる。


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