紫の月が浮かぶ夜
少しするとさっきの男とそいつが連れてきたおそらく土方とおもわれる人物が立っていた。

「お前が、うちの隊士を殺したのか」

あいつ、こいつらの仲間なのか

「てか、殺してないし。みぞおち突いただけでしょ。大げさなんだよね。
だいたいあれぐらいで死ぬ隊士なんて
ひつようないでしょ。」

「………お前はやはり新選組を狙う間者かなにかか?」

だから!
「俺が殺してないけど殺した奴が新選組のやつだなんてしらなかったんだよ!!
だいたい、こんな夜中に守護職を預かるお前ら新選組が喧嘩なんてしてるのをまず、なんとかするのが筋じゃないのか!!?」

「……………」

当たり前だ。そんなのは。

「本当だな」

「嘘は好かん」

「………………………。完全に信じたわけではないが、うちの隊士がやらかしたのも事実。
故にお前を新選組お預かりとする。」

しんせんぐみおあずかり…………………………………
シンセングミオアズカリ…………………………………
sinrengumi…………………………………………………………

「新選組お預かり!?!?」

「文句があんのか?」

「あるよ!なんで?ここから出してくれるんじゃないの?」

「は?んなわけねーだろ。 お前の疑いが完全にはれたわけじゃねーっつったろ。とりあえず疑いはれるまでここにいてもらわなきゃなぁ。」

「ここってここ?」

「いや、部屋は用意する。」

「………………………………」

「とりあえずついてこい」

そう言われて俺はそいつについていった。
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