空色canvas
「忘れちゃった?」
「え…あ、いや……」
俺はサヤに何を聞いた?
あの日、サヤにスケッチブックを渡され“愛”をテーマに描いてと言われた。
そして俺が描いたのは一輪の薔薇。
下手くそな俺の愛の形…
だけど、その絵を見てサヤは涙を流した。
大きな瞳を真っ赤にして俺から目を逸らし俯いた。
その時…
「“サヤの愛は?サヤだったらどんな絵を描く?”って聞いたんだよ?」
彼女の穏やかな表情が目の前にあった。