空色canvas


「これは…私だから…」


「……ん?」


「私の心だから…」



うん…

この絵にはサヤの心を感じる。



「だからこの題名なの。だって私のことをこんなふうに表現してくれたのは誰?」


「えっ…」



大きな瞳が俺を見つめている。

ふわっと暖かい空気が流れて、その瞳に吸い込まれるようにそっと口付けした。



空が太陽色に染まる…






   【HARU】

   蒼井 彩耶



    ―END―


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