空色canvas




「もっともっと元気にしてあげる!」



「………っ!」




君はやっぱり不思議だよ。


その笑顔は君が作り出す魔法で…

俺はその魔法に簡単にかかってしまうんだ。


そしてその効力が消えなければいいのにといつしか願っていた。





「君の…名前は?」




自然と口から出ていた。

だけど俺の問いかけに彼女は怪訝そうな顔をした。

「覚えてないの?」とでも言うように…




「あっごめん。上の名前…苗字はなに?」



そう聞くと彼女は納得したのか頬が緩んだ。



< 67 / 258 >

この作品をシェア

pagetop