死んでもずっと友達だよ
「香澄、私の日記を読んだわね。

香澄は私の日記を読んで、何を知りたいの?

みじめな私を笑いたいの?」




私は背後にいるはずの夏希が恐ろしくて、体を震わせていたが、勇気を出して振り返り、夏希に向かって話し出した。




「夏希、違うよ。

私は夏希の気持ちを理解して、夏希を救いたいだけなの。

私は夏希に悪霊になんてなって欲しくない。

夏希はずっと、私たちの大切な仲間だったから……」




私は声を大きくしてそう言ったが、私が振り返ったその先に、夏希の姿はなかった。
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