死んでもずっと友達だよ
夏希は自分が死んでからも、グループチャットのメンバーと友だちでいたかったんだと、私は思う。




夏希が一番大切にしていたのは、友だちだから……。




｢和也、私は大切な友だちが次々と死んでいくなんて耐えられないよ。

夏希はずっと、私の大切な友だちだったけど、今では夏希を許せないよ。

だって夏希は、少しも死にたいなんて思っていなかった浩太と翔子を連れていったんだよ。

浩太と翔子は私の大切な友だちだったのに……｣




私はそう言うと、悲しみが込み上げてきて、いつの間にか泣いていた。




｢香澄、話の続きは学校でしよう。

オレたちはどうにかして、夏希の呪いから逃れなくちゃならないから……。

オレはもう、仲間を失いたくないんだ。

なぁ、香澄。

オレたちは、どうしてこんな風になっちまったんだ。

オレたちは、毎日、顔を合わせて笑っていたのに……｣




電話の向こう側で、和也が泣いているのが、私にはわかった。




和也も私と同じように、つらくて、悲しいんだ。




｢和也、あとの話は、学校でね……｣




私は和也にそう言って、電話を切った。
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