死んでもずっと友達だよ
嫉妬が呪いに変わるとき
私は誰もいない夜の校舎にやってきた。




不気味なほどにしんと静まり返った廊下は、闇に包まれ、私は自分がその場所に身を置いていることが怖かった。




〈 私はついに学校に来てしまった。

夏希の誘いにのったら、どんな結末が待っているかを知っているのに…… 〉




私は暗闇に包まれている校舎が恐ろしくて、今すぐ引き返したいのに、どうしても校舎の屋上に行かなくてはという気持ちに押され、ゆっくりと廊下を歩き始めた。




〈 浩太も誰もいない暗闇の校舎を歩いたのかしら……。

私は不気味なこの場所が怖い。

今にもお化けがでてきそうで…… 〉




私は廊下の終わり近くにある階段を見上げ、屋上にいるはずの夏希を思った。




〈 夏希、どうして私を校舎の屋上に誘うの?

私に会いたいから?

それとも、私を殺したいから? 〉




私はまるで永遠に続いているように思われる長い階段をゆっくりと上り始めた。
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