死んでもずっと友達だよ
「ねぇ、香澄。

私はちゃんと、香澄の家の前にいたでしょ」




私が手にしたスマホから、夏希の不気味な声が聞こえてきた。




「私は嘘はつかないの」




スマホから聞こえてくるその声は、間違いなく夏希の声だった。




「私はいつだって、香澄のそばにいるよ。

だって私たちは、友だちだから……」




私は夏希のその声を聞いて、スマホを床に放り投げた。
< 45 / 351 >

この作品をシェア

pagetop