死んでもずっと友達だよ
正門の前には、生徒の人だかりができて、パトカーが止まっている校庭の様子を伺っていた。




私は、突然知らされた夏希の死を受け入れられず、膝がカタカタと震えていた。




〈 夏希、死ぬほど悩んでいることがあったなら、どうして私に相談してくれなかったの?

私たちは友だちなのに……。

私でも、夏希の力になれたかもしれないのに…… 〉




「今日は臨時休校です。

みんな早く帰宅するように。

今日は学校内には入れません」




若い体育教師の竹原が、正門の前で声を張り上げた。




私は竹原の言葉を聞いても、自分が何をすればいいのかもわからずに、その場に立ち尽くした。
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