あの日の雪を溶かすように
そんなことを考えていた葵を、
アリスはチラッと見て、ニコッ。と笑った。

「?」

アリスが向き直す。
「じゃ、ケータイ番号教えて。」

「!」
葵は思わず手にしていた雑誌を落としてしまった。


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