あの日の雪を溶かすように
「いや、だからさ、その・・・『アリス』っての」
金髪で少し背が高く、いかにもチャラ男なその男は、笑いながら答えた。

男の笑顔を見ると、我にかえったアリスは恥ずかしさのあまり
思い切り顔を赤らめてしまい、下を向くしかなかった。

「・・・・俺に惚れた・・・ってワケじゃないか」
男が笑いながらそう言うのと同時に、
アリスも冷静になって考え始めていた。
 (このチャラ男、どう処理しようか)
と。
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