マシュマロな彼

・ケンカの理由(ワケ)






私は今、異様な光景を目にしている。



私は、雄也くんと別れた後、雪と恋ちゃんが気になり、保健室の前まで来ていた。



気になるのに、いざとなったらどうしたらいいのか分からなくて


勇気がなくて保健室の前をうろうろしていた。




運よく、保健室のドアは少し開いていて、中が見える状況だった。



そして、物音を立てないようにし、コッソリと中を覗いた……。



中には帰ったはずの雄也君。



そして、床に倒れている私の大好きな雪と、その横にいる恋ちゃん……………。



そんな二人に向かって、雄也くんは大きな声で叫んだ。



大人しい雄也くんが、私のために……必死になって何かを訴えている…。



そのうち、雄也君の顔が真っ赤になった。





そして、雪の胸倉を掴むと、思いっきり拳を振り上げた。






< 137 / 281 >

この作品をシェア

pagetop