マシュマロな彼
●こんな気持ちになるなら…

・悲しみ




雪の姿が見えなくなったのと同時に、勢いよく自分の部屋に駆け込んだ。




――――パタン



駆け込んだ時に、力の加減が出来ないまま閉めたドアは


豪快な音を立てた。



それは、まるで今の私の心を表しているようだった。




―――ぼふっ


それまた勢いよくダイビングしたベッドの上。



天井に付いた電気を見ながら、ぼんやりと思い出していた。



さっき、雪に「好き?」って聞かれた時、迷わず「好き」って答えた。





本当に好きだから。


雪の事が好きだから………。





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