太陽とお月様
あれだけ言っても
輝の夏芽に対するアプローチは
何も変わらず。
そろそろ夏芽の忍耐の緒も
切れそうな気がする。
「もういい加減にしてよ!」
「じゃあ俺とつき合えよ」
永遠とこの会話。
そして、ついに
ーーーーーバチンッ!
「いってぇ...」
容赦ない夏芽の平手打ちの音は
教室中に響き渡った。
「しつこい輝!
あたし、好きな人いるから!」
「....は?」
叫んだ夏芽の一言に
輝は固まる。