青い春の真ん中で
夏の訪れと恋の行方
有輝といた頃は自分らしくいられた。

あんまりしゃべらなかったし、無理してテンションを上げたりもなく。

心乱されることもなくて、自分が変わるという感覚はなかった。



だけど、瀬戸くんのことを意識してる私は落ち着きもなくなって、いつも挙動不審で。

瀬戸くんのことばかり気になって、ドキドキが止まらなくて。



自分らしくいられない。

自分じゃないみたい。


こんなの私じゃないよ…

こんな地に足がついてないのは、いけないことのように感じる。


…恋は人をダメにするのか。

それとも、お互い高め合って行こうね!っていう恋もあるのかな…実在するのかな。

のめり込んで恋しか見えなくなることはいけないこと…なのかな。



私が瀬戸くんに抱く想いは、いったい何なのか。

有輝としてたのが恋なら、この想いは恋じゃない…?


この頃の私、ちょっと変だ。
< 104 / 163 >

この作品をシェア

pagetop