青い春の真ん中で
月明かりの中で
泣き腫らした瞼が重くなってきたのを感じながら目を閉じる。


心がヒリヒリして痛い。


重い胸を抱えたまま座ってどのくらいの時間が流れたのかわからない。


立ち上がると泣きすぎて頭がクラクラする。

何かの気配を感じた。


そこでつい、期待してしまうのが…

『私、もしかして幽霊系ついに見れるようになった?』

とにかく霊感に無縁な私。


ドキドキしながら振り返って目を凝らすと、目が慣れてくるとだんだんと見えてきた。


ヤバい…失恋のショックでまさかなんか特殊な力持っちゃった?


何々?髪の毛は割と今風?
ボブで…小柄?な女子?


なんか呟いてるし。
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