赤いりんごの青い果実


ー月曜日、放課後ー





「…懲りないよね」


『…えと…』



体育館倉庫で。
本日は仁摩さん一人とご対面です。



例の如く呼び出された私は

こうして密室に彼女と二人、
佇んでいるわけです



「いい加減離れてくれない?
龍雅も迷惑してると思うんだよね」


『う、うーん…』


そうは…思えないけれど

そりゃ、皆の人気者の朽木君が
私とも友達だなんて、

ちょっと悪い気はするけど…

私はそれを強要してはいないし…


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