あなたはまだ私を想ってくれていますか?


・・・・

「みーさーとーっ!」


その日の講義終了後。

家に帰ろうとして大学を出たところで、私を呼ぶ大きな声に足止めをくらった。


「もー。
待っててってLIMEしたんですけど?」


少し頬を膨らませる奈海。かわええわぁ…。

…じゃなくって…


「え…?見てなかった」

「知ってるよ‼」


全く…いつも既読遅いんだから…

なんてぶつぶつ言いながら私の隣を歩く。


「ごめんってばー」

「ふん。」

「パフェおごるから」


なんてね。

まさかこんなことにつられちゃう単細胞な子なんかじゃ…「ゆるすっ‼」


…え。

なんて単純な奴…。


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