あいうえおの神様
第1章 陽と健二郎

大きな川と河川敷のひまわり畑。
私、君嶋 陽(きみしま はる)の育った街の目印。


大きなデパートなんてない
賑やかな商店街がある小さな町。


「おばちゃん、おはよー!」

「はるちゃん、いってらっしゃい。」

「いってきまーす!」



町の皆が顔見知り。
朝の挨拶だって、何十年もの日課。


私はこの町が大好きだ。


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