漆黒の闇に、偽りの華を②【完結】
まるで、全ての時間が止まったかのようだ。
脳みそが追い付かない。
気付いた時には、恭が葛原を殴り飛ばしていて、
そんな葛原に尋常じゃない様子で馬乗りになっていた。
全部スローモーションに見える。
「……ってめぇ……」
恭の肩が怒りで震えている。
目は真っ黒に曇っている。
あたし……─────
今、葛原に……キス……されたの?
それを理解したと同時に、身体中に虫酸が駆け巡った。
気持ち悪い。
吐き気がする。
「おっと。たかがこんな事で隙が出来まくりですよ」