漆黒の闇に、偽りの華を②【完結】




それから俺は、先輩から連絡がくる度にそこに顔を出した。


そこに行っては、先輩のくだらねぇ武勇伝を聞いたり(マジな話かどうかもわからねぇが。)、ただ飲んだり食ったりタバコ吸ったり、そんな事して終わってく一日。


あれから恭とは、一切顔を合わせてない。


あの裏庭にさえも行ってない。


あいつが今どこで何をしてるかなんて、今の俺には関係ないことだ。


だけど、こうやって終わっていく一日に、俺は激しく物足りなさを感じてた。



なんだよこの時間の無駄使いは。


俺は、こんな事する為に暴走族になったのか?


強さ。


自由。


信頼出来る仲間。


どれか一つでも手に入れたか?


……面白くねぇ。


恭とバカやってた時は、あんなにも毎日楽しくて仕方なかったのに。


今はまた、恭に出会う前の鬱々とした気持ちが俺に覆い被さる。


あぁ。


そっか……



俺、あいつと暴走族やりたかったんだな。



あいつとだから、全て意味があったんだ……。

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