漆黒の闇に、偽りの華を②【完結】
「恭ちゃんっ!やっと来てくれたね!あたしも理君もずっと待ってたんだよ。」
その女は、嬉しそうに恭に微笑む。
「……分かってる。散々ここの連中に追い掛け回されたからな。迷惑も甚だしいわ。」
「もーっ!相変わらず口悪いね。恭ちゃん。
うちの子達散々ケガさせた罪は重いんだからね~っ!」
そう言って女は頬を膨らます。
可愛い人だなと思う。
見た目も世間一般では可愛い部類だと思うが、雰囲気や仕草が何とも言えない可愛らしさを醸し出してる。
何だ恭の奴。
もしかして女か?
本当すみにおけない奴だな。
そんな事を考えてると、女はふんわりとした色素の薄いボブの茶髪をなびかせて俺を見る。
「太一君だよねっ!」
「あ。はい。」
思わず敬語になる俺。
多分年上っぽいし……。
てか、何で俺の事を?