何時かの約束達。 


「そういえば、
 どんなお仕事してるの?
 あ、いいたくなければ大丈夫。」

そう言えば仕事の話は全然してなかった
というか、触れてほしくなかった。


いい年して私はただのバイト
でもこの人は偏見を持ったりしないと思ったからちゃんと素直に話そうと思った。


正社員じゃないの?
楽してるんだね

きっとひろくんはそんなこと言わない
そう思えた。



「工場とスーパーでバイトしてるよ」

「掛け持ちして頑張ってるんだね」


やっぱり、、、
この人は否定をしない



「頑張ってないよ
 私ただのバイトだし。」

「そっかー
 でも覚える事が沢山あるだろうし大変そう」



「難しい事してないから全然大丈夫だよ」

「そかそか
 ありがとう」


ありがとう、、、?
どうしてありがとうなんだろう、、、、?


「どうしてありがとうっていうの?」

「ん?話をしてくれてありがとうってことだよ」

 

ひろくんは沢山のありがとうをくれた

それ以上に私はひろくんに感謝している






出逢えてありがとう

心からそう思えた







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