ア・イ・シ・テ・ル
「うあちゃん?」


『帰りたい。お願い今すぐ帰りたいの。』


怖い。この人達と一緒にいると今まで頑張って作ってきたうあが壊れそうで怖い・・・



「わかった。」


ミズキは何かを悟ったみたいで家に送ってくれる


来た道を戻る。


車の中のタバコの匂いがつんとする。


「ついたよ。また明日来るから。」


明日も来るんだ・・・


関わりたくない。


『・・・』


イエスともノーとも言わない。


言ったら壊れてしまいそうで怖いから。
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