俺のそばから離れるな‼︎

なぜか気になるアイツのこと



それからあっという間に10時になった。


奏は本当に何を着ても良く似合う。


チャコールグレーのスラッとしたジャケットに、ジーンズを合わせて着ていた。


悔しいけどスタイルも良いしめちゃくちゃカッコ良い。



私はというと。


春っぽい花柄のフワッとしたスカートと、上は白のカーディガン。



「さくらの服すっげえ可愛いな。下着はフリルが付いたやつ?」



「な、なに言ってんのよ、変態!」



ニヤッと笑う奏に、ムキになって言い返す。


すると、そんな私の反応を奏は余計に面白がってからかって来る。



「ムキになってるってことは図星か〜?脱がせるのが楽しみだな」



「は、はぁ!?何言ってんの!ありえないからっ!」



「ははっ。照れんなって。いつかは通る道だろ?」



「……っ」



もう嫌。


< 121 / 272 >

この作品をシェア

pagetop