笑顔の裏側に

見えない心

そしてまた翌日からいつもの学校生活が始まった。

関係が修復してから初めての登校。

先生とは一生徒として接していかなければならない。

私たちの間に特別な関係や感情があることを第三者に疑われるような言動は絶対に控えなければならない。

それでも週1度の個別指導の時だけは、恋人同士の時間。

休日は時間が合えば、先生の家にお邪魔していた。

限られた時間でも2人で過ごすのは十分すぎるほど幸せで。

とても大切だった。

だけどその一方、心配や不安が尽きることはなかった。

学校では先生からやたらと用事を頼まれて呼び出される。

でもその用事は本当に簡単なものばかりで。

わざわざ頼むほどのことではない。

その後は決まって私を抱きしめてキスをする。

それが嫌なのではない。

しかしこんなにも多いと少し、いやかなり心配なのだ。

学校で一緒に過ごす時間や機会が多くなればなるほど、バレる可能性が高くなる。

それは先生だって分かっているはずなのに。

だけど先生の様子を見れば何も言えなかった。
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