笑顔の裏側に
「冗談じゃないよ。俺はお前が好きだ。頑張ってるお前も。本当は傷ついてるくせに強がっているお前も。全部ひっくるめてお前を愛してる…。」

「愛してる…??」

その言葉に少し心が溶けていく気がした。

「ああ。俺は麻生優美という一人の人間を愛してる。」

まっすぐ私の瞳を見てはっきりとそう答えた。

”愛してる”

ずっと欲しかった言葉だった。

ずっと求めていたものだった。

自分には愛される資格さえないと思っていた。

でもあなたの言葉に救われた気がした。

吸い込まれそうな強い瞳に。

あなたの優しく大きな愛に。

包まれてみたい---。

心からそう思ったんだ。
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