俺様王子？！

沖縄Ⅰ

【美姫】





今日から沖縄…今は飛行機のなか…

実は、龍斗に聞くとこれは自家用ジェットらしい…

ちなみに龍斗のお母さんは、世界でも有名な高級ホテルを経営している社長さん！

だから、お金持ちらしい…


「美姫…そろそろ着くぞ」


「あ！う、うん」


昨日、わからなかった私の気持ちが、ハッキリとわかった日。
あれから、龍斗の事が前よりかっこよく見える。

…いつから好きになったんだろう…

私の事を助けてくれた日？

そんなことを考えていると

「着いた。美姫…ちゃんとついてこいよ？」


「は？私そんな方向音痴じゃないもん！」


「本当か？」


「当たり前。そりゃ、たまに帰り道がわかんなくなったり、いつの間にか知らない道にいたときも五回ずつくらいあったけど…
それだけだもん！」


たった10回くらいだもん！

「は？！お前それは方向音痴過ぎるだろ！？」


「そ、そんなことない！」


「…わかった、わかった…でも…マジ心配…」


そういった龍斗は私の手をとって、歩き出した。