俺様王子?!
「なんでベットが一つしかないの~~!?」


そういったとたん…ぶっきらぼうな笑い声かした。
ここには私と龍斗君しかいない………。


「ブッ。お前バカだろ(笑)まんまと騙されやがって(笑)」


「へぇ?」


なんのこと??意味分かんないよ………

……………しかも、龍斗君、性格変わってない??
しゃべり方、表情、仕草………。


「実はこの学校、ある目的のために色々やってんだよ。」


やっぱり……。龍斗君には裏があるんだ。

王子様から急変して……。性格の悪いイケメン男子だ。


「…ま、教えてやるから座れよ」


「あ、はい…」


少し怖くて思わず敬語になってしまった。


「長くなるが、しっかり聞いとけよ。」


「この学校の目的は、全国ベストカップル賞を取ることだ。」


「ベストカップル賞??」


そんなのに一体何の関係があるの?


「あぁ。毎年11月にあるんだ。
それにうちの学校も参加すんだよ。」


「へぇ~で??だから、私達に何の関係があるの?」


「…まだわかんねぇーの?」

「うん。」


普通に分かんないよ。わかる方が凄くない??


「…ブッ…天然だな(笑)」

…天然で悪かったわね!!
分かんないものは分かんないのよ!!

…………龍斗君は裏表男。しかも、S…………っぽい?


「ここからが、大事なんだ。まず、お前は先生に『クジで決まった』と聞いてるだろ。」



「う、うん…」


だってそうなんでしょ?


「それは嘘だ。本当は理事長が決めてんだ」


「え、えー!?!?!?!?!?!?」

り、理事長さんが?!
………だから先生はあんなに必死だったのか………。


「…ま、本当は生徒会に選ばれた奴は、
ベストカップル賞もらうため、参加してもらいたい人の集まりだな。」







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