元カレ
第1章

「美紅ー!高城先輩呼んでるよ。」

「えっ?」

名前を呼ばれた方を見ると、爽やかな笑顔でこちらに手を振る男子生徒。

高城涼。
私より2つ年上の同じ学校の先輩。

そして、私の初恋の相手で、初めての彼氏。

「帰ろうか。」

恥ずかしがることもなく、高城先輩は私の目の前まで来て、さりげなく私の鞄を持つ。
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