芹沢くんの秘密。
テストからの夏休み。




「夏が!やってきたぞぉぉぉー!!!」



「Hoooooooo〜!!!」



宗介を筆頭に馬鹿騒ぎしてる連中は置いといて。


もうすぐ夏休みです。



わたしたちは今日、テスト最終日という最後難関の壁を乗り越えたところであります。



「いや、あんた、乗り越えたとか言ってるけどさ、数学絶対赤点よ?これ絶対追試でしょ?」




「わたしの心の声をよむなぁー!とりあえずは乗り越えたからいいんですぅー」


なぜ数学が赤点だってわかるかって?


それは回答欄の八割が空欄かあてずっぽうだったからです。


その回答を見た後ろの席の萌様は、確信したらしいです。


ちなみに萌様の確信が外れたことはないから。(自信満々)




…ということは置いといて。



わたしたちの高校では、二年生は最大のイベント行事年となっている。

夏休みに入ってすぐにある夏合宿、


そして夏休みを通して準備や練習が行われる学校祭。


そして学校祭が終わり、涼しくなってきたころに修学旅行。



という風に、二年生は思い出を作るのにとても忙しい。


テストが終わったいま、夏休みまでの授業時間を使い、夏合宿のメンバーぎめや学校祭の企画づくりをしていくというわけです。


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