チャラ男くんの忠実なる犬
「あっれ~!この間の子!」


ぎゅ…


「ひえっ!」


「アハハっ!可愛い反応すんね~。タイプ!
付き合う?」


私に抱きつきながら、
そんなことを言うのは…


「チカさん…」


「名前!覚えてたの?」


加奈が狙ってたから。


「まあ…」


「チカさん、それ俺の犬。」


眉間にシワを寄せながら
チカさんを引き剥がした風間欄。


「チビ、これ。」


私の前に置かれたのは
ピンクの飲み物。


「ノンアルだから。
ちなみに俺が作った。」


「うん、おいしい。」


「そ。良かった。
おりこうしてなさいね。」

そう言って、また働きだした。




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